第37回 江戸遺跡研究会大会『江戸遺跡研究の論点と現状
~都立一橋高校発掘調査50周年~』

趣旨

 2025年は江戸遺跡調査の嚆矢である都立一橋高校の発掘調査から50周年を迎える。この間、江戸遺跡の調査研究は急進的な発展を遂げたことは周知の通りである。また、遺跡見学会では数多くの方が参加され、関心の高さと一般社会にも浸透したことが窺える。

 発足からまもなく40年を迎える江戸遺跡研究会(当初は江戸遺跡情報連絡会、1年後に改称)のシンボルマークにも、都立一橋高校の出土資料である漆器椀に描かれた「鶴丸」が継承されている。

 こうした節目に際し、今大会は次の時代に向けて、「江戸遺跡研究の論点と現状~都立一橋高校発掘調査50周年記念大会~」と題した。黎明期から言われてきたことが現状、どうなっているのかを身分階層、周辺地域、遺構・遺物研究、文献史学、教育普及をテーマに掲げ、これまでの認識を再確認するとともに、皆様と今後の研究課題を共有する機会としたい。

プログラム(タイトルは予定)

1月25日(土)13:00~
① 趣旨説明:「第37回大会『江戸遺跡研究の論点と現状
 ~都立一橋高校発掘調査50周年記念大会~』開催にあたって」
中野 高久(トキオ文化財株式会社)
②記念講演:「江戸遺跡調査50年の回顧と展望」 古泉 弘(江戸遺跡研究会世話人代表)
③「江戸の町屋遺跡調査の現状と課題~日本橋等下町を中心に~」 仲光 克顕(中央区教育委員会)
④「江戸周辺の成果と課題 -多摩地域を中心として-」 中野 光将(清瀬市郷土博物館)
1月26日(日)10:00~
⑤「廃棄論」 土橋 尚起(国際航業株式会社)
⑥「近世都市江戸から出土する茶道具」 平田 博之(武蔵文化財研究所)
⑦「文献史学の立場から見る江戸遺跡」 矢野 美砂子(テイケイトレード株式会社)
⑧「江戸遺跡研究と教育普及」 髙島 裕之(専修大学)

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