江戸遺跡研究会第29回大会
『江戸の町人地2
−遺跡から見る近世都市江戸−』

プログラム(ご案内の報告予定者・題目は予定です)
2016年1月30日(土)13:00〜
@ 水本 和美 氏(東京藝術大学) 「基調報告 江戸遺跡にみる江戸の町空間の拡大と町人像」
A 栩木 真 氏(新宿区文化観光課) 「町人地の空間構成 −建物等の配置−」
B 関根 信夫 氏(株式会社 四門 文化事業部) 「インフラ整備にみる町人地の形成 −低地町屋における盛土層・排水施設を中心として−」
−懇親会−
2016年1月31日(日)9:30〜
C 平田 博之 氏(株式会社 武蔵文化財研究所) 「17世紀代の“日本橋”から出土する遺物の様相とその特徴 −日本橋一丁目遺跡と日本橋二丁目遺跡を中心に−」
D 中野 高久 氏(共和開発株式会社) 「日本橋界隈のやきもの −18世紀前葉の様相−」
E 山崎 吉弘 氏(豊島区教育委員会) 「出土瓦にみる町屋の個性 −日本橋界隈・四谷塩町・巣鴨町を中心に−」
F 阿部 常樹 氏(國學院大学 学術資料センター) 「近世江戸町人地における動物性食料の出土傾向 −動物考古学研究の成果から−」
− 討論 −

大会の趣旨

 今大会は、前回の第28回大会につづき、これまでとりあげることの少なかった町人地をとりあげる。
 1969年の近世考古学の提唱以来すでに46年、蓄積された江戸遺跡の埋蔵文化財調査の事例は膨大であり、前回大会では、五街道という切り口を設定して、江戸の中心部から周辺部・近郊を同一のフォーマットで報告した。そのねらいは、近世都市江戸の内部に点在する江戸遺跡の個別の遺跡を、地域ごとに再集合させてこれら遺跡群の様相差を見出すことにあった。そして、現段階で考古学的にとらえることのできる近世都市江戸内部の様相差の抽出に成果を出した。しかし、江戸遺跡で現状把握されている細やかな町人地の様相やその変容については、表現し得なかったのも事実である。
 そこで、今回の大会では、近世都市江戸の中の様相には地域ごとの様相差や、地点内における時代による変容があることをふまえた上で、町人地の様相や変容について遺構・遺物から検討を加えたい。特に中心部である17世紀代の日本橋の町人地を周辺地域や後の時代との比較する視点を取り入れることで、各地域の個性や時代による変化を考えていきたい。

 寒さも日々感じるころとなりました。 会員の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、江戸遺跡研究会の大会の日が近づいて参りました。今年は、昨年に続きまして『江戸の町人地2 −遺跡から見る近世都市江戸』をテーマに行う予定でおります。 みなさまふるってご参加下さい。

日 時:2016年1月30日(土)13:00〜
1月31日(日) 9:30〜
会 場:日本大学文理学部(アクセス) 図書館・文理学部資料館(キャンパスマップ) 3F オーバルホール
 〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40(Googleマップ
交 通:京王線 下高井戸駅あるいは桜上水駅下車 徒歩8分
参 加:自由ですが、資料代として実費(2,000円程度)がかかります。
問合せ:東京大学埋蔵文化財調査室  03-5452-5103(堀内・成瀬・小川)
※お問い合わせの際、番号のかけ間違いのないようお願いいたします。
江戸遺跡研究会公式HP http://edo.jpn.org

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