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■江戸遺跡研究会編 2004『墓と埋葬と江戸時代』(吉川弘文館)

A5判・上製・カバー装、260頁、税込6,300円、ISBN4-642-03390-4

江戸時代、人びとはどのように葬られたのか。土葬と火葬の持つ意味、納棺時に横たわるか蹲るかの違い、地域社会の特質と変容を伝える墓標、副葬品の数々など、庶民から大名まで多様な墓の発掘から解き明かす。さらに三途の川の渡し賃「六道銭」や、遺体の頭に鍋をかぶせた「鍋被り葬」にも触れ、江戸の墓をさまざまな角度から考察する。江戸遺跡研究会第9回大会『江戸の墓と葬制』の記録である。

内容

  1. 近世墓研究の課題と展望 古泉 弘
  2. 東叡山寛永寺護国院墓地跡の調査と成果 惟村忠志
  3. 発掘事例にみる多摩丘陵周辺の近世墓制 長佐古真也
  4. 山梨県北部における江戸時代墓地について 森原明広
  5. 経ケ峰伊達家三代墓所の調査 小井川和夫
  6. 出土六道銭からみた近世・堺の墓地と火葬場 嶋谷和彦
  7. 近世の鍋被り人骨について 桜井準也
  8. 都市下層民衆の墓制をめぐって 西木浩一
  9. 江戸時代人の身長と棺の大きさ 平本嘉助
  10. 江戸の墓の埋葬施設と副葬品 谷川章雄

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