第21回江戸遺跡研究会大会
『近世江戸のはじまり』

報告
2008年2月2日(土)13:00〜
古泉弘氏(東京都教育委員会)基調報告「近世江戸のはじまり」
久保純子氏(早稲田大学)「江戸の地形環境―武蔵野台地と利根川デルタ−」
渋江芳浩氏「考古学から見た「江戸」成立前夜−中世後期の山の手台地を中心に−」
金行信輔氏(広島大学)「寛永末年の江戸」(仮)
−懇親会−
2008年2月3日(日)9:20〜
金子智氏(千代田区教育委員会)「丸の内を中心とした近世初頭の遺跡について」
水本和美氏
(千代田区立四番町歴史民俗資料館)
「陶磁器からみた江戸のはじまり」
永越信吾氏(葛飾区教育委員会)「中世末から近世初頭のかわらけと内耳土器」
岡野友彦氏(皇學館大学)「「静勝軒寄題詩序」再考」
谷口栄氏(葛飾区郷土と天文の博物館)「家康江戸入部前後の葛西−中世から近世へ−」
−討論−
 

大会趣旨

 近年、徳川家康入府以前の江戸とその周辺の状況について、歴史研究での見方の変化が著しい。岡野友彦氏は著書「家康はなぜ江戸を選んだか」で、江戸を、海洋交通の品川湊と河川水運の結節点の浅草との間に位置する、中継点として発展していたとする。中世末の江戸の見方を変える説であるが、では考古学から見た当時の状況はどのようにとらえられるのであろうか。品川や浅草、更に戦国城下町の小田原や葛西城と江戸を比較するとどのような違いがあり、それは徳川家康入府により、どのように変化するのだろうか。当該期の考古資料を集成・比較し、合わせて歴史地理学や、建築史の視点から、新発見地図の紹介も交え、都市江戸の成立前後の様子を明らかにしていこうとするものである。


HOME 大会